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『居室の天井高』と『床高』について解説

にゃんぴー

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居室の天井高と床高

今回の記事では、住まいの快適性や衛生に関係する「居室の天井高」と「床高」について解説します。

まず、居室の天井高については、建築基準法における基準値や、天井に段差がある場合の『平均天井高』の算定方法をわかりやすく紹介します。

続いて、床高については、法令上の基準と、現代の実務ではどのように扱われているのかを整理して説明します。

これらの規定はいずれも昭和25年に施行されたもので、現代建築では適用の仕方が変化してきています。

その背景も踏まえながら、実務的なポイントを押さえていきます。

ぜひ最後までご覧ください。

もぐら先生

まずは法文(令21条、令22条)をチェック

法文を見てみよう

建築基準法施行令

(居室の天井の高さ)

第21 条 居室の天井の高さは、2.1 m以上でなければならない。

前項の天井の高さは、室の床面から測り、一室で天井の高さの異なる部分がある場合においては、その平均の高さによるものとする。


(居室の床の高さ及び防湿方法)

第22 条 最下階の居室の床が木造である場合における床の高さ及び防湿方法は、次の各号に定めるところによらなければならない。ただし、床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合及び当該最下階の居室の床の構造が、地面から発生する水蒸気によって腐食しないものとして、国土交通大臣の認定を受けたものである場合においては、この限りでない。

 床の高さは、直下の地面からその床の上面まで45㎝以上とすること。

 外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに、面積300㎠以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすること。

建築基準法法令集 2026年版(令和8年版)より抜粋

居室の天井高、床の高さと防湿方法

居室の天井高・床の高さ・防湿方法は、建築基準法施行令 第21条・第22条で規定されています。

天井高は「2.1m以上」、床高は「地面から45cm以上」、防湿は「床下換気孔の設置」が基本要件です。

規制内容解説備考
天井高(令21条)居室の天井高は2.1m以上とする天井の高さが異なる場合は平均の天井高とする
床高(令22条)最下階が木造の床の場合
❶床高は45cm以上とする。
❷外壁の床下部分には壁の長さ5m以下ごとに面積300㎠以上の換気孔を設ける。
・換気孔にはねずみの侵入を防ぐためアミ等を入れる。
・床下をコンクリートや大臣指定を受けた防湿フィルムを施したものは除外される。

居室の天井高について詳しく解説

居室の天井高は2.1m以上としなければなりません。

2.1mは最低基準であり、実際は2.4m程度が一般的です。

測定は床面から天井面までの高さです。

天井高が部分的に異なる場合、勾配天井の場合は平均高さで判断します。

平均高さの算定は下記の式で行います。

平均天井高 = 居室の全容積 ÷ 居室の床面積

平均天井高の計算方法
建築申請MEMO より引用

居室の天井高は排煙の規定に密接して係わってきます。

排煙についてはこちらの記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。

床高と防湿方法について詳しく解説

最下階の床を木造とした場合、床や根太等の腐食を防止するため、地面から床の上面まで45cm以上としなければなりません。

木造床高の断面図
確認申請 面積・高さ 算定ガイド より引用

ただし、床下をコンクリート・たたき等で覆う場合はこの限りではありません。

現代建築では木造建築物のほとんどがベタ基礎であるため、その場合、法22条の規定は適用されません。

また、基礎には壁の長さ5m以下ごとに、面積300㎠以上の換気孔を設ける必要があります。

これも現代建築では基礎と土台の間にパッキンを入れ、その隙間から換気する方法(ネコ土台)が主流となっています。

この基礎パッキン工法(ネコ土台)は基礎に開口を設ける必要がなく、基礎の強度を損ねる事もありません。

まとめ

  • 居室の天井高は「2.1m以上」
  • 最下階が木造の場合
    • 床の高さは「地面から45cm以上」
    • 外壁の床下部分には壁の長さ5m以下ごとに面積300㎠以上の換気孔を設ける。
    • ねずみの侵入を防ぐアミなどを設ける。
  • 天井高が異なる場合は平均の高さとする。算定は以下の式による。
    • 平均天井高 = 居室の全容積 ÷ 居室の床面積
  • 床下をコンクリート・たたき等で覆う場合は令22条の規制は受けない。
  • 現代建築ではベタ基礎やネコ土台が主流である為、令22条の規制は適用外となる事が多い。

本記事の作成にあたり参考にした条文、書籍等

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